SYOBONITY - インディーゲームデベロッパーのAlaska Ohdanbuが開発し、Steamにて正式リリースされた新作シミュレーションRPG(SRPG)『Dramatic Road : the origin of wind(ドラマチックロード:風の起源)』が、コアなゲーマーたちの間で絶大な支持を集めています。本作は、ファンタジー世界を舞台にした従来のSRPGとは一線を画し、現代の日本(神奈川県)を舞台にした非常に珍しい作品です。魔法や伝説の剣の代わりに、高校のバイク部や街のギャングたちが「拳とバイク」を武器に激突する泥臭くも熱いストーリーが展開されます。Steamのユーザーレビューでは97%が好評(非常に好評)を記録しており、低予算ながらもジャンルの本質を突いた傑作として評価が確立しています。

本作の物語は、暁雲高校(Gyoun High School)に通う少年少女たちの熾烈な戦いを描く3部構成となっており、3年間の月日の流れとともに、部活のキャプテン交代や世代間の想いの継承といった非常に野心的でドラマチックなシナリオが展開されます。銀河を救うような壮大な物語ではなく、等身大の若者たちがそれぞれのプライドをかけて走る姿は、多くのプレイヤーの感情を揺さぶることに成功しています。

❖❖ : 激震走る アンダーニンジャ 173話:【裏の任務】予想外の裏切りが生む波紋

「同時ターン制」と「シフトチェンジ」がもたらす極限の戦術性

『Dramatic Road』の戦闘システムにおける最大の技術的特徴は、味方と敵の行動がリアルタイムに入り交じる「同時ターン制(Simultaneous Turn-based)」の採用です。プレイヤーが漫然とユニットをA地点からB地点へ移動させるだけでは、敵の強力なカウンター攻撃(反撃)の餌食になってしまいます。ここで重要になるのが、本作独自のコマンドである「シフトチェンジ(Shift Change)」システムです。これは、行動順を任意のタイミングで別の味方ユニットへと入れ替え、戦況に合わせた最適なコンボを組み立てるシステムであり、これがバトルの奥深さを引き上げています。

また、初期ユニットから高い移動力を誇る「バイク(cavalry相当)」や「グライダー(flyer相当)」が使用可能であるため、従来のSRPGのように中盤以降にようやく騎馬ユニットが手に入るゲームバランスとは異なり、開幕からハイスピードな陣取り合戦が楽しめます。ほかにも、格闘家(boxer)、魔術師的なポジションのクラス、ヒーラー、バッファーに加え、最新パッチでディフェンスタンクへと強化された「建設作業員(砂袋で地形を変更する特殊クラス)」など、非常に個性的で明確な役割を持ったクラス設計がなされています。

❖❖ : Ize Press、「Regas」および「Eat Before You Go」のウェブトゥーンの印刷版を発売すると発表

オールドスクールな難易度と親切な「巻き戻し機能」の調和

本作の難易度バランスは、かつての『スーパーロボット大戦』シリーズの旧作やクラシックな『ファイアーエムブレム』を彷彿とさせる、硬派でやりごたえのある調整が施されています。一歩間違えれば一気に戦線が崩壊する緊張感がありますが、開発陣は現代のプレイヤーに向けたクオリティ・オブ・ライフ(QoL)の向上にも配慮しています。行動を前の状態に巻き戻せる「リワインド(巻き戻し)機能」が搭載されているため、手強い敵ユニットに囲まれても試行錯誤を繰り返しながら最適な解法を見つけ出すことができます。

派手な3Dグラフィックや豪華なアニメーションといった高予算ゲームのような輝きはありませんが、本作には「自分たちがどのようなゲームを作りたいか」という開発者の強いこだわりと愛が細部まで詰め込まれています。レトロなドット絵の風合いと、現代日本のストリートカルチャー、そして緻密に計算された戦術シミュレーションの融合は、目の肥えたSRPGファンであれば絶対にプレイすべき一本と言えるでしょう。